驚愕!! NewsWeek(ニューズウィーク)日本版の仮想通貨に関する記事『仮想通貨バブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』の日本語訳があまりにもひどい

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vurtual currency

itsuki-smile

こんにちは

ゆっくり社長の片桐いつきです

このページでは
NewsWeek(ニューズウィーク)日本版に
2018年2月22日に掲載された記事の日本語訳が
あまりに悪意的なことから
仮想通貨の逆風報道を
ただ信じてしまう危険性についてお話します

あなたも本当の情報を知らずに
感情的になっていると
いつ足元をすくわれるかわかりませんよ

コインチェックからの過去最大額の盗難など
最近なにかと世間を騒がせている仮想通貨。

あなたはどんな印象をお持ちですか。

「なんとなく怪しい」

「新しもの好きが騒いでいるだけ」

「怖いから近づかないにかぎる!」

どれも実際にわたしがまわりの人たちから
聞いたことがある言葉の一例です。

にんげんには知らないものを警戒する
本能が備わっていますから
またたく間に騒がれるようになった
仮想通貨に対して
否定的な意見や感情を持つのは
当たり前のことです。

ただ。

あなたのその「当たり前の反応」が
気づかないうちにあおられて
必要以上にふくれあがっていたら?

あなたは何者かに刷り込まれた恐怖心で拒絶反応を起こして
本当は有益な情報さえも
みすみすとりこぼしてしまうかも
しれません。

人は似た種類の情報に触れる回数が
多ければ多いほど
無意識・無条件にその内容を信頼してしまうもの。

もしあなたが「自分で選んでいる」と思っている情報に
外からのはたらきかけによるかたよりがあって
自分ではそれに気づくこともできなかったとしたら
それはおそろしいことだとは思いませんか。

今話題の仮想通貨にかんして
意図的に不安や不信感をあおることが
目的としか思えないような
ひどい略し方をしているある記事を見つけました。

英語の原文から日本語に訳すとき
ある一文のある部分をすっかり省略することで
原文とくらべると趣旨がまったくといっていいほど
違ってしまっているものです。

英語の原文に対してより中立的な日本語訳になるよう
Google翻訳を使った日本語訳も載せていますので
どのくらいの差があって
そこにどんな目的が隠されていそうかを
あなたご自身の目で確かめていただければと思います。

ブロックチェーン技術はビザカードの決済システムより遅い!?

今回とりあげるのは
NewsWeek(ニューズウィーク)日本語版のサイトに掲載された
以下の記事。

『仮想通貨バブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』

記事中にはこのような記述があります。

よく知られているように、ブロックチェーンは大量の取引を迅速に処理できない。ビットコインは1秒にせいぜい数件の取引しか処理できず、ビザカードのシステムの処理速度(1秒に約2万4000件)に遠く及ばない。

記述されている数値そのものは事実です。

ビットコインのブロックチェーンの処理速度は
1秒4件~7件が現在の技術での限界と言われています。

Today the Bitcoin network is restricted to a sustained rate of 7 tps due to the bitcoin protocol restricting block sizes to 1MB.

Google翻訳:

現在Bitcoinネットワークは、ブロック・サイズを1MBに制限するビットコン・プロトコルのため、7tpsの持続速度に制限されています。

引用元: Bitcoin Wiki

うーん。

仮想通貨に興味があって
さらにブロックチェーンについてちょっとでも知らないと
なんのことだかわからないですよね。

とにかく記事の中の

ビットコインは1秒に数件の取引しか処理できない”

という記述は間違ってはいないことだけを
ここではお伝えしておきます。

ただこの前後の文章を読むと
主語が「ブロックチェーン」になっていて
ビットコインにかぎらず
おおよそすべての仮想通貨が
同等の処理しかできないかのような印象を受けたのですが
あなたはどうですか。

一部の仮想通貨の相場は引き続き上昇するだろう。仮想通貨を支えるブロックチェーンは中央銀行と違って、価格暴騰を制御できないからだ。問題は膨れ上がったバブルがついにはじけたとき。仮想通貨の保有者にとっては悪夢のような事態が待ち受けている。

よく知られているように、ブロックチェーンは大量の取引を迅速に処理できない。ビットコインは1秒にせいぜい数件の取引しか処理できず、ビザカードのシステムの処理速度(1秒に約2万4000件)に遠く及ばない。

取引量が多くなると、何時間、時には何日間も取引所のサーバーがダウンすることもある。仮想通貨が値下がりして売りが殺到すると、ブロックチェーンに大きな負荷がかかり取引所が機能停止に陥りかねない。

引用元: NewsWeek(ニューズウィーク)日本版
     『仮想通貨バブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』

取引の処理速度は1秒にわずか数件という数字は
あくまでもビットコイン特有のものであるのに
こうして読むと
まるで仮想通貨全体に同様の制限があったり
取引速度の遅さによる問題を持っているように
感じられてしまわないでしょうか。

たしかに文章で使われている数値に誤りはない。
でも受ける印象は事実と異なる・・・。

なにかとても不穏な感じがしました。

ここでいう受ける印象とは異なる事実とは
たとえばXRP(リップル)と呼ばれる
仮想通貨の処理速度です。

画像はクリックで拡大します。

XRP-scalability

引用元: リップル公式サイト

TPS (Transaction per Second)は処理量の単位で
 = 取引件数/秒 をあらわします。

右側の説明文:

XRP consistently handles 1,500 transactions per second, 24×7, and can scale to handle the same throughput as Visa.*

*Source: 50,000 transactions per second, as of July 15, 2017

右側の説明文の和訳:

XRPは、24時間365日、1秒間に1,500回の取引を一貫して処理し、Visaと同じ量をを処理できるように拡張できます。

*出典:2017年7月15日現在の処理量 1秒あたり50,000取引

このような事実があるのに
そのことにはまったく触れていない記述をしていたため
ひどい違和感があったのです。

それでこの記事の筆者について
一体どんな経歴の人物なのだろうと調べてみると
仮想通貨全体がダメであるような文章を書くとは
とうてい思えないような人
でした。

なにしろ記事を書いた人本人が
ビットコインをはじめとする仮想通貨関連の事業で
稼いでいる人だったからです。

筆者の経歴から思った 「ほんとにこんなこと書いてるの?」

記事を書いた人の名前は
マーシャル・スワット(Marshall Swatt)となっています。

ご自身のツイッター自己紹介は以下のとおり。

Entrepreneur, advisor & consultant. #Blockchain, #bitcoin & digital currency.

和訳:
 
起業家、アドバイザー & コンサルタント。♯ブロックチェーン ♯ビットコイン & デジタル通貨

外部サイトの紹介を見ても
ブロックチェーンやデジタル通貨(仮想通貨)の
専門家っぽい立場の人であることは間違いないようです。

それならばごくごく一般人でしかない
わたしですら知っているような
XRPの処理速度にかんする情報など知らないはずがありません。

記事の趣旨は仮想通貨バブルの中でも
技術的な問題などを見据え
全体として成長することの大切さをうったえるもの。

そこにどうしてわざわざ
知識や情報をあまり持っていない人には
ただ不安になるだけのような文章を書いたのかが
不思議でしかたがありません。

それで

「もしかしたら」

と思って英語で書かれた原文を読んでみると
案の定”訳しもれ”があったのです。

本当にこんなことを書いているならとんでもないことだと原文を確認してみると

はじめに触れた記事の一部。

よく知られているように、ブロックチェーンは大量の取引を迅速に処理できない。ビットコインは1秒にせいぜい数件の取引しか処理できず、ビザカードのシステムの処理速度(1秒に約2万4000件)に遠く及ばない。

引用元: 『仮想通貨バブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』

この部分に該当する英語の原文はこちら。

It is no secret that many blockchains have difficulty handling heavy transaction volumes. Bitcoin, for example, handles roughly three to four transactions per second — a far cry from Visa’s roughly 24,000 per second.

引用元:International Business Times(インターナショナル・ビジネス・タイムズ) 米国版

そして英語の原文をGoogle翻訳にかけてみた結果がこちら。

英語原文のGoogle翻訳:

多くのブロックチェーンが大量のトランザクションを処理することが困難であることは秘密ではありません。たとえば、Bitcoinは1秒あたり約3〜4回の取引を処理します。これは、Visaの約24,000 /秒とはかけ離れています。

NewsWeek(ニューズウィーク)日本語版の記事は

よく知られているように、ブロックチェーンは大量の取引を迅速に処理できない。ビットコインは1秒にせいぜい数件の取引しか処理できず、ビザカードのシステムの処理速度(1秒に約2万4000件)に遠く及ばない。

『仮想通貨バブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』

英語原文のGoogle翻訳と
NewsWeek(ニューズウィーク)日本語版に掲載された記事では
たしかに事実関係は同じことを語ってはいます。

でも多くのたとえば、のたった二語を略しているだけで
ここに示されている限界が
より仮想通貨全体にかんするもののようには
感じられないでしょうか。

とくに出だしの一文では
多くのブロックチェーンは」となるはずのところを略しているために
ここで語られていることが
「ブロックチェーン技術自体の限界である」と
言い切ってしまう形になっています。

ブロックチェーンは大量の取引を迅速に処理できない。

これは事実に反する完全な誤りです。

文字数にしてたった3文字。

字数制限などももちろんあるでしょうけれど
文章編集のプロがいるはずなのに
略してしまったら事実と異なる内容になるような
決断がやみくもにされるような現場なのでしょうか。

理解に苦しみます。

どういった意図があると
こんなに大切な部分を誤って記述するのかと。

ありとあらゆるところで起こっているのかもと思うと・・・

この記事にはもうひとつ
たいへんな誤解のもとになりかねない
大きな略がされています。

それは記事名。

「なんとも大胆な意訳をしたなぁ。
 著者はこのことを知っているのかな」

と感心したり心配になったりしてしまうほど。

この記事の英語で書かれた原題はこうです。

Cryptocurrency, Bitcoin Bubble: What Happens When It Bursts?

日本語に訳すなら

『暗号通貨、ビットコインバブル 崩壊するとき何が起こるのか』

といったところ。

筆者であるマーシャル・スワットさんは
はっきりと

Bitcoin Bubble = ビットコインバブル

という表現を使っているんですね。

誰もが目にする記事の題名は
この記事を読む人すべてがはじめに読むところです。

NewsWeek(ニューズウィーク)日本語版の題名は

仮想通貨バブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』

と表現を変えてしまっているうえに
原題では使われていた「ビットコイン」という単語を
すっかり略してしまっています。

本来ならせめて

『仮想通貨、ビットコインバブルの崩壊で、腐ったリンゴを取り除け』

とすべきです。

それどころかさらにおどろくべきことに
つじつまを合わせるためか
日本語の題名の下についている英語の記事名さえ
大きく省略してしまっています。

Cryptocurrency, Bitcoin Bubble: What Happens When It Bursts?

What Happens When It Bursts?
(バブルが)崩壊するとき何が起こるのか

とはじめの部分を丸々削除してしまっているのです。

記事の題名ですから
たしかにより衝撃的で
より多くの人に「自分にも関係がある」と思わせ
注意をひける文言にしたい気持ちはわかります。

けれどだからといって
雰囲気で記事名を変えて
事実とは異なる前置きを読者に植え付けたうえで
内容を読ませるのは反則ではないでしょうか。

映画の題名じゃないんだから

「ぜんぜん違うじゃないか! 2時間返せ!」

ですむ話ではありませんからね。

今回はたまたま自分が知っている事実とは
異なることが書いてある記事が目にとまっただけです。

きっと同じようなことが日常茶飯事
いたるところで起こっているんだろうなぁと思うと
ゾットするどころか
真冬の湖の中に氷をやぶってほうりこまれたみたいな感じがします。

わたしたちは入ってくる情報を鵜呑みにしないで
受けとる側でそれこそ”腐ったリンゴを取り除く”ように
真偽を見定める目を持つ必要があるようですね。

あなたを感情的にさせる情報ほど要注意! 自分で調べるクセをつけよう

コインチェックからのNEM(ネム)盗難から
仮想通貨全体への不信感が
仮想通貨をあまり知らない一般の人にまで
広くしみわたってしまいました。

それを受ける形で
本来まったく関係ないはずの
ビットコインの価格が急落したのは
まさにビットコインがバブルであることの証拠です。

今回の事件で盗難されたのはNEMという
ビットコインとはまったく別の仮想通貨でした。

そしてそもそも攻撃を受けそれに耐えられなかったのは
コインチェックというひとつの取引所です。

危険なのはNEMという仮想通貨でさえありません。

にもかかわらずビットコインの価格が
あれだけの影響を受けたのは
ビットコインの価格が売ったり買ったりする人の
「気分」で決まっているからにほかなりません。

もちろん市場(しじょう)というものは
通貨や株などをふくめ
気分や気配などで大きく動く場合もあります。

けれど1ビットコインが100万円を超えるという
現在の価格自体が
80・90年代の日本のバブル時代の土地の価格のようなものなのです。

別にその土地が生み出す価値自体があがったわけではないし
ビットコインの性能がよくなったわけでもない。

それなのに一般的には”価値”として認識される
価格ばかりがつりあがっています。

もともとがまったく実力をともなわない価格なため
本当にただただ「気分」だけで
ビットコインのなにが変わったわけでもないのに
価格が乱高下している。

それがビットコインであり
これはまぎれもなくバブルと呼べます。

そして裏づけのない高騰なので
ビットコインの価格はいずれはっきりとさがる
= バブルが崩壊する
というこの記事での指摘も妥当なものです。

わたし自身は「日本円を持っていても意味がなくなるな」と思って
資産を仮想通貨に移しました。

そして仮想通貨は日本円とは違って
発展途上の技術・仕組みであるために
今までより少しとりいれる情報を増やしています。

本当は”経済”という文字を見るだけでも
吐き気がしそうなくらい苦手なのに
こういった記事をがんばって読んでいるのはそのためです。

ただ
網を広げた先でかかってくる情報に
こんなとんでもない誤りが
しれっとまぎれこんでいるとしたら
相当注意深くしていなければならないのだと
あらためて気がひきしまりました。

「間違いがある」という前提で
情報にふれていくのは悲しいことですが
”腐ったリンゴ”を自分の中にとりこんで
判断の目をくもらせないように
感情をあおるような内容の情報にほど
慎重にせっする必要があるのかもしれませんね。

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