引きこもりになって、本人や、周りが
「困った、弱った」
「不安だ」
と感じたり考えたりするのは、何と言っても
仕事ができなくなった
= 収入がなくなった
ということが最大の理由だと思います。
逆に言えば、
仕事さえできて
収入さえ得られれば
引きこもりでいることの不安のほとんどは
解消されるのではないでしょうか。
引きこもることで生じる不都合を他に挙げるなら
・ほとんど外へ出ない不健康さ
・社会から断絶されることによる孤独・疎外感
・人と接し、意思疎通をすることがより困難になる
などがあるかと思います。
(自分が引きこもっていることに
あまり不都合を感じていないので
これくらいしか思いつけませんでした。
きっと他にもありますよね。
よければ教えてください。)
でもこれらにしたって、
とりあえず仕事ができて、
自分の生活を維持出来るだけの収入さえあれば、
今日明日にもどうにかしないと!
というほどの緊急さや深刻さはないように思うんです。
私は、この世でひとりで生きているとは考えていないし
淋しくなったり、人恋しくなったりすることもあるから
完全に社会から断絶されている状態を
望んでいるわけではありません。
でも、だからと言って、
「じゃあすぐに家から出て行けるようにならなくちゃ」
とも思わないんです。
まず、大きな理由には、
インターネットの存在があります。
外には出なくても、ほぼ毎日、
友人や誰かと話しています。
それに、単に家に閉じこもっているのは不健康だから、
という理由では、
なかなか自分の持っている
「家から外に出たくない」
という気持ちを、押しのけられるほど
強い動機にはなりません。
自分のこうした経験からも、
引きこもりの人に
「とりあえず散歩からはじめてみたら?」
とか
「どこでもいいから定期的に
顔を出す場所を作ったら?」
などという案は、
あまり現実的な助けにはならないと思います。
だって、そもそも、
そんなに軽々しく外へ出られるのなら
引きこもりになんかなっていないのだから。
引きこもりの人が外へ出るには
必ず、まず最初に、「目的」が必要です。
それも、
「人と接することが必要だから」
とか
「引きこもっている期間は短い方がいいから」
みたいな、説教臭い理由じゃなくて。
本当に、心から、
どうにもそこへ行くことや、
何かをするために外へ出ることも
やむを得ない、と思えるような
楽しい目的が
引きこもりの「お出かけ」には必要です。
まずは、引きこもりながらで構わないから、
手の届く範囲で、
自分の興味をくすぐられること、
考えていると楽しいことなどを
見つけてみてください。
「そんなもの、何もないよ」
と言う人も、
何かあるかもしれない、と思いながら
日々を過ごしてみてください。
そのうち何か、
ひっかかりますから大丈夫です。
それで、別にご自身が
引きこもっていることに
不都合を感じていないのなら、
別にその興味のあることと
外へ出かけていくことを
結びつける必要もありません。
もし、引きこもってはいるけれど、
外へ行けるようになりたい気持ちもあるのなら、
その興味を
「外へ出なきゃならない状況」
に、結びつけてみてください。
例えば私だと、
海外に住む友人と話しているうちに、
現地の日本型スーパーマーケットの話題になって、
私が、
「もうほとんどこっちのスーパーと変わらないね」
と言ったら、
「本当? じゃあ写真を撮ってきて見せてよ」
と言われてしまって、
本当は、ああいう人がいっぱいいて、
細かく物が陳列されている場所というのは
めまいがして一番苦手なのに、
友人のたっての希望ということで
這いつくばるような思いで出かけて行って
写真を撮ってきた、なんてことがありました。
そんなふうに自然に、
「出かけて行かなきゃどうしようもない」
という機会ができてはじめて、
ようやく出かけていくことを考えるのてもいいと、
私は思っているんですね。
家から仕事ができて、
自分の食い扶持くらいは稼げている場合、
それでも早急に
引きこもりの状態から脱しないといけない理由って
何なんでしょうか?
私には理由を思いつくことができないんです。
でも引きこもりって、とても悪い、
大問題のように騒がれていますよね。
引きこもりの何が、そんなに悪いですか?
よろしければ、具体的な理由を教えてください。
By Ayumi 2019年6月9日 - 6:33 PM
片桐さま
先日は唐突にコメントしてしまい申し訳ございませんでした。
不躾なコメントにもかかわらずご返信頂きましてありがとうございます。
先日、ひきこもりの渦中にある39歳の男性を取材した番組を観ました。
巷に蔓延る野次馬根性だらけのワイドショーと違って、
頭にうじ虫のわいた無責任なコメンテーターもおらず、
偏見もなく真摯にひきこもりの事実を報道していて好感が持てました。
その男性は本当に苦しんでおられました。
「両親が働いているのに自分も何とかしなければと思っても一歩踏み出せない」
「孤独が一番つらい」
「ひきこもりでいられなくなるから地震が起こるのが怖い。」
痛い程よくわかりました。
ひきこもりを悪者にしているのはマスゴミであり
無責任なワイドショー、苦労の苦の字も知らない軽薄な人間です。
ひきこもりになる人はそれだけ繊細で人一倍優しく正義感があると思います。
周囲からはおかしな目で見られる、どうにもならない、どうにも出来ないイライラが
人によっては周囲への暴言や暴力に向いてしまうのだと思います。
そうなる前に何らかの方法を考えなくてはいけないのに
「いい大人がひきこもり?」
「ひきこもりはプライド高いよね」
「いい年して甘ったれてる」
「一歩踏み出さないと」
「どこかで社会につながらないと」
・・・無責任なコメントのオンパレード。
外に出て働く事が正常であると植え付けたいのでしょうかね。マスゴミは。
昔と違ってネット環境が整った現代でなら、
いくらでも自宅で収入を得る事は可能なのだから
ひきこもりを無理やり社会へ引っ張り出すのではなく、
まずは自宅で出来る仕事や作業を斡旋するような
そんな建設的な取り組みを最優先してほしいと思っています。
片桐さまのご返信、そしてりりさんのコメントを拝して勇気が湧いてきました。
自分一人ではないのだと。
39歳のあの男性もどうか明るい未来を歩んでほしいと心から祈るばかりです。
長文すみませんでした。
By Ayumi 2019年6月3日 - 1:03 PM
初めまして。
ひきこもり=悪者 というマスゴミが悪いと思います。
私はひきこもりです。
手に職があるので学校卒業後から自宅で仕事しています。
現代で言えば立派な引きこもりです。
引きこもりを助長するマスゴミの報道、
心無いコメンテーターの無責任コメントが
引きこもりで苦しむ人間を追い詰めていると思います。
報道側にすべての責任があります!
By itsuki 2019年6月3日 - 11:19 PM
Ayumiさま
はじめまして。
コメントをありがとうございます。
手に職、すばらしいですね~。
求められる能力さえ持っていたら
きめられた場所や時間にしばられずに
きちんと働いて社会参加していけるんですよね。
たしかに既存のもの、未知の方法に出会ったら
こわいかもしれません。
けれどその方法で生きている人を責めたり
社会の中で肩身の狭いおもいをさせるより
Ayumiさんのように
いままでの常識の中にはなかった働き方をしている人からこそ
これからの働き方を積極的に学んだらいいのになぁとおもいます。
今日出勤できた仕事に
明日は行けないかもしれない可能性なんて
ぜんいんにあるんですからね!
これからもすてきな社会をつくる先駆者としての
Ayumiさんのご活躍を楽しみにしています。
By りり 2019年2月16日 - 8:44 PM
なかーま!ですね!私も家大好きっこです!
家大好き派でどっか一緒に暮らせる地域でもあればいいのにね
どーせ古いジジイババアやバカに説教するだけ無駄なので(こういう連中は、なにしたって悪口を叩く)、楽しく楽に安全に生きましょう!奴らが地獄で生きてるからといって、私達が足引っ張られて同じ地獄で暮す必要もありません。
家大好き女社長さん格好いいです!これからもがんばってください♪
By itsuki 2019年6月3日 - 11:12 PM
りりさま
はじめまして。
コメント、そしてご声援までいただきうれしいです!
ありがとうございます。
昨今の日本ではなかなか全体で
明るく感じられることを見つけるのがむずかしいですから
暗く悲観的でいるほうがかんたんなのかもしれませんね。
でも!
りりさんもわたしも
いまがどんな時代であろうと
楽しくしあわせに生きていきたい!
という決意にも似たつよいおもいを
持っているのかなとおもいます。
たしかに文句ばかり言っている人の話を聞いていても
わたしたちの未来が1ミリだってよくなるとはおもえないし
これからも一緒に”楽しみにできる未来”をつくっていけたらなぁとおもいます。